baseball academy CLOVER
監修前・レビュー版CLOVERの指導者による監修の前の版です。内容は変わる場合があります。

GRIP No.08 / SLIDER 更新 2026-09

ジャイロスライダー

GYRO SLIDER

回転の多くがジャイロ回転で、曲がりは小さく、ストレートより落ちる球。

ひと目でわかる

球速(ストレート比)
少し遅い
主な変化
反対側へ小さく
縦の変化
落ちる
回転効率
低
縫い目の影響
ほぼなし
ボール
硬式・軟式

回転と変化のイメージ

回転方向のイメージ:9時から12時のあたり(投手の後ろから見た図・右投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。回転の向きが安定しにくい握りです。12369利き腕側反対側回転方向のイメージ:12時から3時のあたり(投手の後ろから見た図・左投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。回転の向きが安定しにくい握りです。12369反対側利き腕側

投手の後ろから見た図(右投げ)。回転方向は9時〜12時のあたりで、主な変化は「反対側へ小さく」「落ちる」です。左投げは左右が反転します。イメージ図です。回転の向きが安定しにくい握りです。

投手の後ろから見た図(左投げ)。回転方向は12時〜3時のあたりで、主な変化は「反対側へ小さく」「落ちる」です。左投げは左右が反転します。イメージ図です。回転の向きが安定しにくい握りです。

握りのイメージ

ボールの正面から見た握りのイメージ図(右手)。実際の握りは指導者と確認してください。ボールの正面から見た握りのイメージ図(左手)。実際の握りは指導者と確認してください。

ボールの正面から見た握りのイメージ図(右手左手)。実際の握りは指導者と確認してください。(監修前)

どんな球?

ジャイロスライダーは、回転の多くが、進む方向を軸にしたジャイロ回転になるスライダーです。ジャイロ回転は、ボールを曲げる力にほとんどなりません。そのため横の曲がりは小さく、ストレートより落ちて見える球になります。

回転効率が低いことは、悪い球という意味ではありません。ストレートに近い軌道から、伸びだけが消えたように見えるのが、この球の持ち味とされます。曲がりの大きさより、ストレートとの違い方で見ると分かりやすい球です。

回転方向の表示が安定しにくいのも、この球の特徴です。ジャイロ回転の多いスライダーは、ラプソードでは回転方向が12時の近くに表示されやすいとされます。時刻だけでなく、回転効率とあわせて読むと、この球の動き方がつかめます。

握りのポイント

  • 人差し指と中指をそろえ、スライダーと同じく、中心より中指側に寄せて持つ形が多いとされます。
  • 中指と縫い目のかかり方で、横の回転とジャイロ回転の割合が変わりやすいと言われます。
  • 親指はボールの下側に置き、人差し指・中指と向かい合うように支えます。
  • 強く握り込むより、指先の当たりをそろえることを大切にする考え方があります。

腕の振り方やリリースの感覚は、人によって違います。CLOVERでは握りだけを変えるのではなく、ラプソード計測と動画で、あなたの球の回転を一緒に確かめます。

この握りが候補になりやすい球筋

横の回転を大きくしない球なので、どの球筋の人にも試す候補になりやすいとされます。ただし、どの球筋と組み合わせやすいかは、指導者の間でも見解が分かれます。

(指導現場の経験則です。→ 球筋の癖と『回内・回外』という言葉)

ラプソードで見るところ

回転効率SPIN EFF

低

低く出るのが、この球の特徴です。ほかのスライダー系と並べると違いがわかります。

回転方向SPIN DIR
回転方向のイメージ:9時から12時のあたり(投手の後ろから見た図・右投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。回転の向きが安定しにくい握りです。12369利き腕側反対側回転方向のイメージ:12時から3時のあたり(投手の後ろから見た図・左投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。回転の向きが安定しにくい握りです。12369反対側利き腕側

9時〜12時

表示が安定しにくい球です。12時の近くに出ても、回転効率とあわせて読みます。

回転数TOTAL SPIN

自分のストレートと並べて比べる

回転数があっても、回転効率が低ければ曲がりは小さくなります。

縦の変化量V-BREAK

落ちる

ストレートとの縦の差を見ると、伸びが消えて落ちる動きがわかります。

握りを試すときの、ラプソード指標の見方 →

CLOVERの考え方

柳は緑、花は紅。

ひとつの型を、全員に当てはめない。

CLOVERは、全員に同じフォームや同じ握りを求めません。ボールがもともと持っている球筋を“個性”として読み、その個性が活きる握りを、計測と映像で一緒に探します。

気をつけたいこと

  • 学童野球(小学生)では変化球が禁止されています。中学生は、リーグや学年によって規則が違います。所属チームの規則を、指導者に確認してください。
  • このページは一般的な説明です。投げる量や頻度、肘や肩への影響は案内しません。痛みや違和感があるときは、握りを試すのをやめて、保護者・指導者に伝えてください。

参考資料

回転方向(時計)の読み方

握りを試すときの、ラプソード指標の見方

年代・リーグのルールと変化球

MEASURE YOUR BALL

あなたの球で、確かめる。

ジャイロスライダーの握りで、あなたの球がどう回るか。ラプソードで回転方向と回転効率を測ると、答えが見えます。