baseball academy CLOVER
監修前・レビュー版CLOVERの指導者による監修の前の版です。内容は変わる場合があります。

GRIP No.03 / FASTBALL 更新 2026-09

シュート

SHUUTO

利き腕側へ大きく曲がる、ストレートに近い速さの球。

ひと目でわかる

球速(ストレート比)
ほぼ同じ
主な変化
利き腕側へ大きく
縦の変化
伸びは小さめ
回転効率
中〜高
縫い目の影響
ほぼなし
ボール
硬式・軟式

回転と変化のイメージ

回転方向のイメージ:2時から3時のあたり(投手の後ろから見た図・右投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。12369利き腕側反対側回転方向のイメージ:9時から10時のあたり(投手の後ろから見た図・左投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。12369反対側利き腕側

投手の後ろから見た図(右投げ)。回転方向は2時〜3時のあたりで、主な変化は「利き腕側へ大きく」「伸びは小さめ」です。左投げは左右が反転します。イメージ図です。

投手の後ろから見た図(左投げ)。回転方向は9時〜10時のあたりで、主な変化は「利き腕側へ大きく」「伸びは小さめ」です。左投げは左右が反転します。イメージ図です。

握りのイメージ

ボールの正面から見た握りのイメージ図(右手)。実際の握りは指導者と確認してください。ボールの正面から見た握りのイメージ図(左手)。実際の握りは指導者と確認してください。

ボールの正面から見た握りのイメージ図(右手左手)。実際の握りは指導者と確認してください。(監修前)

どんな球?

シュートは、ストレートに近い速さのまま、利き腕側へ大きく動く球です。日本では、狙って曲げる変化球のひとつとして扱われてきました。

ストレートが意図せず利き腕側へ流れる球筋は、「シュート回転」と呼ばれます。こちらは球筋の言葉で、その人の個性です。球種の「シュート」は、その動きを握りで狙ってつくる球を指します。

回転方向はツーシームより3時に近いことが多く、そのぶん横の動きが大きくなりやすい球です。持ち上げる力は小さくなるため、フォーシームほどの伸びは出にくくなります。ただ、ツーシームとの境目は、はっきりしていません。似た握りでも、人やチームによって呼び名が変わるのが実際のところです。

握りのポイント

  • 握りの形はツーシームに近く、人差し指と中指を縫い目に沿わせる人が多いとされます。
  • 人差し指の側に少し強く力をかける握り方が、よく紹介されます。
  • 指を置く位置がわずかにずれるだけでも、曲がり方に差が出やすい握りです。
  • 親指はボールの下側で、ほかの指と釣り合うように支えます。

腕の振り方やリリースの感覚は、人によって違います。CLOVERでは握りだけを変えるのではなく、ラプソード計測と動画で、あなたの球の回転を一緒に確かめます。

この握りが候補になりやすい球筋

ストレートのシュート回転を、狙った変化として活かす形の球と言われます。そのため、シュート型やシュート・シンク型の球筋と組み合わせやすいとされます。

(指導現場の経験則です。→ 球筋の癖と『回内・回外』という言葉)

ラプソードで見るところ

回転方向SPIN DIR
回転方向のイメージ:2時から3時のあたり(投手の後ろから見た図・右投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。12369利き腕側反対側回転方向のイメージ:9時から10時のあたり(投手の後ろから見た図・左投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。12369反対側利き腕側

2時〜3時

3時に近づくほど、利き腕側への横の動きが大きくなりやすい向きです。

横の変化量H-BREAK

利き腕側へ大きく

自分のストレートとの“横の差”が、シュート回転との違いを表します。

縦の変化量V-BREAK

伸びは小さめ

ツーシームのように沈むのか、横の動きが中心なのかを見分けます。

球速差(ストレートとの)VELO GAP

ほとんどない

ストレートとの球速差が、ほとんどないまま投げられているかを見ます。

握りを試すときの、ラプソード指標の見方 →

CLOVERの考え方

柳は緑、花は紅。

ひとつの型を、全員に当てはめない。

CLOVERは、全員に同じフォームや同じ握りを求めません。ボールがもともと持っている球筋を“個性”として読み、その個性が活きる握りを、計測と映像で一緒に探します。

気をつけたいこと

  • 学童野球(小学生)では変化球が禁止されています。中学生は、リーグや学年によって規則が違います。所属チームの規則を、指導者に確認してください。
  • このページは一般的な説明です。投げる量や頻度、肘や肩への影響は案内しません。痛みや違和感があるときは、握りを試すのをやめて、保護者・指導者に伝えてください。
  • 「シュート」は、ストレートの球筋を指す場合と、球種を指す場合があります。指導者と話すときは、どちらの意味かをそろえると伝わりやすくなります。

参考資料

回転方向(時計)の読み方

握りを試すときの、ラプソード指標の見方

年代・リーグのルールと変化球

同じ名前でも別の球? 日本とアメリカの呼び方

MEASURE YOUR BALL

あなたの球で、確かめる。

シュートの握りで、あなたの球がどう回るか。ラプソードで回転方向と回転効率を測ると、答えが見えます。