baseball academy CLOVER
監修前・レビュー版CLOVERの指導者による監修の前の版です。内容は変わる場合があります。

GRIP No.12 / CURVEBALL 更新 2026-09

スローカーブ

SLOW CURVE

球速を大きく落とし、緩急でタイミングを外すカーブ。

ひと目でわかる

球速(ストレート比)
大きく遅い
主な変化
反対側へ小さく
縦の変化
大きく落ちる
回転効率
中
縫い目の影響
ほぼなし
ボール
硬式・軟式

回転と変化のイメージ

回転方向のイメージ:6時から7時半のあたり(投手の後ろから見た図・右投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。12369利き腕側反対側回転方向のイメージ:4時半から6時のあたり(投手の後ろから見た図・左投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。12369反対側利き腕側

投手の後ろから見た図(右投げ)。回転方向は6時〜7時半のあたりで、主な変化は「反対側へ小さく」「大きく落ちる」です。左投げは左右が反転します。イメージ図です。

投手の後ろから見た図(左投げ)。回転方向は4時半〜6時のあたりで、主な変化は「反対側へ小さく」「大きく落ちる」です。左投げは左右が反転します。イメージ図です。

握りのイメージ

ボールの正面から見た握りのイメージ図(右手)。実際の握りは指導者と確認してください。ボールの正面から見た握りのイメージ図(左手)。実際の握りは指導者と確認してください。

ボールの正面から見た握りのイメージ図(右手左手)。実際の握りは指導者と確認してください。(監修前)

どんな球?

スローカーブは、カーブの中でも球速を大きく落とした球です。ゆっくりと山なりの軌道を描いて落ち、ストレートとの間に大きな球速差が生まれます。

日本の野球では、速い球と遅い球の差を「緩急」と呼びます。緩急は、一球の変化の大きさではなく、前後の球との“差”でタイミングを外す考え方です。スローカーブは、曲がりの鋭さよりも、この緩急をつくることを軸にした球とされます。

大きく落ちて見えるのは、球速が遅く、ボールが空中にある時間が長いためでもあります。縦の変化量を“回転による変化”として見ると、重力による落下は含まれません。そのため、見た目の落差ほど大きく出ない場合があります。

握りのポイント

  • 中指を縫い目に沿わせてかけ、人差し指をその横にそえる形は、カーブと同じです。
  • カーブより少し深めに握り、指先の力はゆるめに持つ人が多いとされます。
  • 親指は下側の縫い目に軽くそえ、強くはさみ込まないのが一般的です。
  • ボールを手のひらに近づけて握るほど、球速は落ちやすいと言われます。

腕の振り方やリリースの感覚は、人によって違います。CLOVERでは握りだけを変えるのではなく、ラプソード計測と動画で、あなたの球の回転を一緒に確かめます。

この握りが候補になりやすい球筋

球速差で見せる球なので、ストレートの球筋のタイプを問わず、試す候補になりやすいとされます。ストレートとの差が大きいほど活きる球と言われ、自分のストレートと並べて測ると特徴がつかめます。

(指導現場の経験則です。→ 球筋の癖と『回内・回外』という言葉)

ラプソードで見るところ

球速差(ストレートとの)VELO GAP

大きい

この球の主役です。自分のストレートとの差で、緩急の大きさがわかります。

縦の変化量V-BREAK

大きく落ちる

回転による落ちの大きさです。見た目の落差と比べると、回転の役割が見えます。

回転数TOTAL SPIN

自分のストレートと並べて比べる

指先の力をゆるめる握りなので、回転数がカーブより少なく出る場合があります。

回転方向SPIN DIR
回転方向のイメージ:6時から7時半のあたり(投手の後ろから見た図・右投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。12369利き腕側反対側回転方向のイメージ:4時半から6時のあたり(投手の後ろから見た図・左投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。12369反対側利き腕側

6時〜7時半

球速を落としても、カーブと同じ6時の側に向きが保たれているかを見ます。

握りを試すときの、ラプソード指標の見方 →

CLOVERの考え方

柳は緑、花は紅。

ひとつの型を、全員に当てはめない。

CLOVERは、全員に同じフォームや同じ握りを求めません。ボールがもともと持っている球筋を“個性”として読み、その個性が活きる握りを、計測と映像で一緒に探します。

気をつけたいこと

  • 学童野球(小学生)では変化球が禁止されています。中学生は、リーグや学年によって規則が違います。所属チームの規則を、指導者に確認してください。
  • このページは一般的な説明です。投げる量や頻度、肘や肩への影響は案内しません。痛みや違和感があるときは、握りを試すのをやめて、保護者・指導者に伝えてください。
  • 学童野球では、球種の名前に関係なく、意図して変化させる球は変化球として扱われます。遅い球だからといって、スローカーブが認められるわけではありません。

参考資料

回転方向(時計)の読み方

握りを試すときの、ラプソード指標の見方

年代・リーグのルールと変化球

MEASURE YOUR BALL

あなたの球で、確かめる。

スローカーブの握りで、あなたの球がどう回るか。ラプソードで回転方向と回転効率を測ると、答えが見えます。