baseball academy CLOVER
監修前・レビュー版CLOVERの指導者による監修の前の版です。内容は変わる場合があります。

GRIP No.17 / CHANGEUP 更新 2026-09

パームボール

PALMBALL

手のひらで包むように握る、球速を大きく落とす球。

ひと目でわかる

球速(ストレート比)
大きく遅い
主な変化
横はほぼなし
縦の変化
大きく落ちる
回転効率
低
縫い目の影響
ほぼなし
ボール
硬式・軟式

回転と変化のイメージ

回転方向のイメージ:12時から3時のあたり(投手の後ろから見た図・右投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。回転の向きが安定しにくい握りです。12369利き腕側反対側回転方向のイメージ:9時から12時のあたり(投手の後ろから見た図・左投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。回転の向きが安定しにくい握りです。12369反対側利き腕側

投手の後ろから見た図(右投げ)。回転方向は12時〜3時のあたりで、主な変化は「横はほぼなし」「大きく落ちる」です。左投げは左右が反転します。イメージ図です。回転の向きが安定しにくい握りです。

投手の後ろから見た図(左投げ)。回転方向は9時〜12時のあたりで、主な変化は「横はほぼなし」「大きく落ちる」です。左投げは左右が反転します。イメージ図です。回転の向きが安定しにくい握りです。

握りのイメージ

ボールの正面から見た握りのイメージ図(右手)。実際の握りは指導者と確認してください。ボールの正面から見た握りのイメージ図(左手)。実際の握りは指導者と確認してください。

ボールの正面から見た握りのイメージ図(右手左手)。実際の握りは指導者と確認してください。(監修前)

どんな球?

パームボールは、ボールを手のひらに近づけ、手全体で包むように握るチェンジアップ系の球です。指先でボールを押し出しにくいため、球速が大きく落ちやすいとされます。

指先で回転をかけにくいため、回転数は少なく、回転効率も低くなりやすい握りです。落ちにくくする上向きの力が小さいうえに、球速が遅く打者に届くまでの時間も長くなります。そのため、重力で大きく落ちて見えます。

回転の向きは安定しにくく、横の動きはほとんど出ないのが一般的です。回転がとても少ない球は、空気の流れの影響で不規則に揺れる場合があるとも言われます。

握りのポイント

  • ボールを手のひらに近づけ、手全体で包むように持ちます。
  • 指はボールの上に軽くのせるだけにし、指先に力を集めません。
  • 親指と小指で両側から支え、ボールがぐらつかない程度に握ります。

腕の振り方やリリースの感覚は、人によって違います。CLOVERでは握りだけを変えるのではなく、ラプソード計測と動画で、あなたの球の回転を一緒に確かめます。

この握りが候補になりやすい球筋

どの球筋とも組み合わせやすいとされます。横の動きがほとんどないので、球筋の向きより、ストレートとの速さの差が見どころになると言われます。

(指導現場の経験則です。→ 球筋の癖と『回内・回外』という言葉)

ラプソードで見るところ

球速差(ストレートとの)VELO GAP

大きい

大きな球速差がこの球の持ち味です。ストレートと同じ条件で比べます。

回転数TOTAL SPIN

自分のストレートと並べて比べる

回転がどれだけ少ないかが、この握りらしさを見る手がかりです。

縦の変化量V-BREAK

大きく落ちる

回転が少ないぶん、自分のストレートより小さく出やすい値です。

回転方向SPIN DIR
回転方向のイメージ:12時から3時のあたり(投手の後ろから見た図・右投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。回転の向きが安定しにくい握りです。12369利き腕側反対側回転方向のイメージ:9時から12時のあたり(投手の後ろから見た図・左投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。回転の向きが安定しにくい握りです。12369反対側利き腕側

12時〜3時

投げるたびに向きが変わりやすい握りです。並べて傾向を見ます。

握りを試すときの、ラプソード指標の見方 →

CLOVERの考え方

柳は緑、花は紅。

ひとつの型を、全員に当てはめない。

CLOVERは、全員に同じフォームや同じ握りを求めません。ボールがもともと持っている球筋を“個性”として読み、その個性が活きる握りを、計測と映像で一緒に探します。

気をつけたいこと

  • 学童野球(小学生)では変化球が禁止されています。中学生は、リーグや学年によって規則が違います。所属チームの規則を、指導者に確認してください。
  • 指を大きく開く握りや、深く挟む握りは、手の大きさや指の長さで握りやすさが大きく変わります。握りにくいときは無理をせず、指導者と相談してください。
  • このページは一般的な説明です。投げる量や頻度、肘や肩への影響は案内しません。痛みや違和感があるときは、握りを試すのをやめて、保護者・指導者に伝えてください。
  • 学童野球では、パームボールのように握りを変えて遅くする球も変化球として扱われます。遅い球が認められるのは、まっすぐの握りのまま投げる場合です。

参考資料

回転方向(時計)の読み方

握りを試すときの、ラプソード指標の見方

年代・リーグのルールと変化球

MEASURE YOUR BALL

あなたの球で、確かめる。

パームボールの握りで、あなたの球がどう回るか。ラプソードで回転方向と回転効率を測ると、答えが見えます。