baseball academy CLOVER
監修前・レビュー版CLOVERの指導者による監修の前の版です。内容は変わる場合があります。

GRIP No.16 / CHANGEUP 更新 2026-09

バルカンチェンジ

VULCAN CHANGE

中指と薬指の間にはさむ、縦に落とすチェンジアップ。

ひと目でわかる

球速(ストレート比)
やや遅い
主な変化
利き腕側へ小さく
縦の変化
大きく落ちる
回転効率
低〜中
縫い目の影響
ほぼなし
ボール
硬式・軟式

回転と変化のイメージ

回転方向のイメージ:12時半から2時半のあたり(投手の後ろから見た図・右投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。回転の向きが安定しにくい握りです。12369利き腕側反対側回転方向のイメージ:9時半から11時半のあたり(投手の後ろから見た図・左投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。回転の向きが安定しにくい握りです。12369反対側利き腕側

投手の後ろから見た図(右投げ)。回転方向は12時半〜2時半のあたりで、主な変化は「利き腕側へ小さく」「大きく落ちる」です。左投げは左右が反転します。イメージ図です。回転の向きが安定しにくい握りです。

投手の後ろから見た図(左投げ)。回転方向は9時半〜11時半のあたりで、主な変化は「利き腕側へ小さく」「大きく落ちる」です。左投げは左右が反転します。イメージ図です。回転の向きが安定しにくい握りです。

握りのイメージ

ボールの正面から見た握りのイメージ図(右手)。実際の握りは指導者と確認してください。ボールの正面から見た握りのイメージ図(左手)。実際の握りは指導者と確認してください。

ボールの正面から見た握りのイメージ図(右手左手)。実際の握りは指導者と確認してください。(監修前)

どんな球?

バルカンチェンジは、中指と薬指の間を開き、そのすき間にボールをはさんで握るチェンジアップです。横の動きは小さく、縦に大きく落ちる球になりやすいとされます。

ボールを指ではさむと、指先でかかる回転が少なくなります。回転が少ないと、ストレートを落ちにくくしている上向きの力が小さくなります。そのため、重力で落ちる量が目立ちます。

回転効率は低めで、回転の向きも投げるたびにばらつきやすい握りとされます。回転の少ない球では、時計の時刻と実際の変化がずれる場合もあります。落差はスプリット系に近く、球速差はチェンジアップに近い球です。

握りのポイント

  • 中指と薬指の間を開き、そのすき間にボールをはさむように置きます。
  • 人差し指は中指に、小指は薬指に寄せて、二本ずつそろえます。
  • 力は指先に集めず、はさんだ二本の指の内側で支えるのが一般的です。
  • 親指はボールの下側に置き、はさんだボールを下から支えます。

腕の振り方やリリースの感覚は、人によって違います。CLOVERでは握りだけを変えるのではなく、ラプソード計測と動画で、あなたの球の回転を一緒に確かめます。

この握りが候補になりやすい球筋

どの球筋でも試す候補になるとされます。横の動きが小さく、縦の落差と球速差が中心の球なので、ストレートの球筋に左右されにくいと言われます。

(指導現場の経験則です。→ 球筋の癖と『回内・回外』という言葉)

ラプソードで見るところ

回転数TOTAL SPIN

自分のストレートと並べて比べる

ストレートより回転が少ないほど、縦に落ちる球になりやすいです。

回転効率SPIN EFF

低〜中

低めが持ち味です。低いほど、回転の向きより落差が目立ちます。

縦の変化量V-BREAK

大きく落ちる

スプリット系に近い落差が出ているかを、ストレートと並べて見ます。

球速差(ストレートとの)VELO GAP

やや大きい

チェンジアップとして、ストレートとの球速差も並べて見ます。

握りを試すときの、ラプソード指標の見方 →

CLOVERの考え方

柳は緑、花は紅。

ひとつの型を、全員に当てはめない。

CLOVERは、全員に同じフォームや同じ握りを求めません。ボールがもともと持っている球筋を“個性”として読み、その個性が活きる握りを、計測と映像で一緒に探します。

気をつけたいこと

  • 学童野球(小学生)では変化球が禁止されています。中学生は、リーグや学年によって規則が違います。所属チームの規則を、指導者に確認してください。
  • 指を大きく開く握りや、深く挟む握りは、手の大きさや指の長さで握りやすさが大きく変わります。握りにくいときは無理をせず、指導者と相談してください。
  • このページは一般的な説明です。投げる量や頻度、肘や肩への影響は案内しません。痛みや違和感があるときは、握りを試すのをやめて、保護者・指導者に伝えてください。
  • 学童野球では、バルカンチェンジのように指ではさんで落とす球も、変化球として扱われます。

参考資料

回転方向(時計)の読み方

握りを試すときの、ラプソード指標の見方

年代・リーグのルールと変化球

MEASURE YOUR BALL

あなたの球で、確かめる。

バルカンチェンジの握りで、あなたの球がどう回るか。ラプソードで回転方向と回転効率を測ると、答えが見えます。