baseball academy CLOVER
監修前・レビュー版CLOVERの指導者による監修の前の版です。内容は変わる場合があります。

GRIP No.19 / SPLIT 更新 2026-09

スプリット

SPLITTER

ストレートに近い速さで来て、打者の手元で沈むように見える球。

ひと目でわかる

球速(ストレート比)
少し遅い
主な変化
利き腕側へ小さく
縦の変化
大きく落ちる
回転効率
低〜中
縫い目の影響
ほぼなし
ボール
硬式・軟式

回転と変化のイメージ

回転方向のイメージ:12時半から2時のあたり(投手の後ろから見た図・右投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。12369利き腕側反対側回転方向のイメージ:10時から11時半のあたり(投手の後ろから見た図・左投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。12369反対側利き腕側

投手の後ろから見た図(右投げ)。回転方向は12時半〜2時のあたりで、主な変化は「利き腕側へ小さく」「大きく落ちる」です。左投げは左右が反転します。イメージ図です。

投手の後ろから見た図(左投げ)。回転方向は10時〜11時半のあたりで、主な変化は「利き腕側へ小さく」「大きく落ちる」です。左投げは左右が反転します。イメージ図です。

握りのイメージ

ボールの正面から見た握りのイメージ図(右手)。実際の握りは指導者と確認してください。ボールの正面から見た握りのイメージ図(左手)。実際の握りは指導者と確認してください。

ボールの正面から見た握りのイメージ図(右手左手)。実際の握りは指導者と確認してください。(監修前)

どんな球?

スプリットは、人差し指と中指を開き、その間にボールを挟んで投げる球です。ストレートに近い速さで来て、打者の手元でストレートより下を通ります。日本ではSFFとも呼ばれ、フォークより浅く挟む握りを指すことが多いとされます。

ストレートが伸びて見えるのは、バックスピンがボールに上向きの力を生むためです。指で挟むと、この回転の量が減りやすくなります。上向きの力が小さくなるぶん、ストレートと比べると「落ちた」ように見えます。

回転方向はストレートに近い向きになりやすく、横の変化は利き腕側へ小さめです。回転効率も低めから中くらいになりやすく、回転の量と回転効率の両方で、上向きの力を抑えている球と言えます。

握りのポイント

  • 人差し指と中指を開き、その間にボールを浅めに挟みます。
  • 指の付け根まで深く入れず、指の内側でボールを押さえるのが一般的です。
  • 親指はボールの下側に置き、挟んだ指といっしょに支えます。
  • 縫い目に指先をかけるかどうかで、回転の出方が変わる場合があります。

腕の振り方やリリースの感覚は、人によって違います。CLOVERでは握りだけを変えるのではなく、ラプソード計測と動画で、あなたの球の回転を一緒に確かめます。

この握りが候補になりやすい球筋

握りで回転を減らす球なので、球筋のタイプを問わず試す候補になりやすいとされます。シュート型とカット型のどちらと組み合わせやすいかは見解が分かれ、計測の結果を見ながら決めていく部分です。

(指導現場の経験則です。→ 球筋の癖と『回内・回外』という言葉)

ラプソードで見るところ

回転数TOTAL SPIN

自分のストレートと並べて比べる

挟んだ握りで、回転数がストレートより減っているかを見ます。

縦の変化量V-BREAK

大きく落ちる

ストレートと並べて、縦の変化量がどれだけ小さくなったかを見ます。

回転方向SPIN DIR
回転方向のイメージ:12時半から2時のあたり(投手の後ろから見た図・右投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。12369利き腕側反対側回転方向のイメージ:10時から11時半のあたり(投手の後ろから見た図・左投げ)。矢印は回転による変化のおおよその向き。12369反対側利き腕側

12時半〜2時

向きがストレートに近いほど、横の動きもストレートに似やすくなります。

球速差(ストレートとの)VELO GAP

小さい

球速差は小さいまま、縦の差が出ているかが、この球らしさです。

握りを試すときの、ラプソード指標の見方 →

CLOVERの考え方

柳は緑、花は紅。

ひとつの型を、全員に当てはめない。

CLOVERは、全員に同じフォームや同じ握りを求めません。ボールがもともと持っている球筋を“個性”として読み、その個性が活きる握りを、計測と映像で一緒に探します。

気をつけたいこと

  • 学童野球(小学生)では変化球が禁止されています。中学生は、リーグや学年によって規則が違います。所属チームの規則を、指導者に確認してください。
  • 指を大きく開く握りや、深く挟む握りは、手の大きさや指の長さで握りやすさが大きく変わります。握りにくいときは無理をせず、指導者と相談してください。
  • このページは一般的な説明です。投げる量や頻度、肘や肩への影響は案内しません。痛みや違和感があるときは、握りを試すのをやめて、保護者・指導者に伝えてください。
  • フォークとの境目ははっきりせず、同じ握りでもスプリットと呼ぶ人とフォークと呼ぶ人がいます。

参考資料

回転方向(時計)の読み方

握りを試すときの、ラプソード指標の見方

年代・リーグのルールと変化球

MEASURE YOUR BALL

あなたの球で、確かめる。

スプリットの握りで、あなたの球がどう回るか。ラプソードで回転方向と回転効率を測ると、答えが見えます。